12/20「オタクな美坊主とイクメンアクター」出ます!

ついこの間は暑い暑いと言っていたのに、今日はエアコンの暖房つけてもなんだか寒くて震えていました。
もうすぐ師走だというのがまだ信じられません…!

さて、担当さんに新刊お知らせしていいですよ〜!という許可もいただいたので、もりもり宣伝しようと思います。
ということで、12/20に新刊が出ます。

「オタクな美坊主とイクメンアクター」


(クリックで大きな画像になります)

今年最後の本はラルーナ文庫さんからになります。そういえば、去年のラスト、12月の本は兄弟をラルーナさんから出していただいていました。
一年の終わりは二年連続ラルーナさんで締めくくることになりました。
この本、プロットは既に1年前、提出していて、本当は去年の12月はこの本になる予定だったのですけれど、諸事情あって(というか、わたしのスケジュールの都合で)兄弟の本を先に出していただくことになったのです。
1年塩漬けしたプロットでしたけれど、すごく楽しく書くことができて、そのおかげか、初稿が一発OKをもらい、著者校正でもほとんど直しがなかったという奇跡の原稿になりました(笑)

あらすじは

宝龍寺の僧侶、慈円は寺が経営する幼稚園の副園長。美形なのにディープな特撮オタクで人見知りのこじらせ童貞。
そんな慈円の前に、彼が愛してやまないシャインレンジャーのスーツアクター、朝日アツシが…!
転園してきたばかりの五歳児、真紘の父、幸人──しっかり者の真紘に叱られながら毎朝、ヨレヨレの姿で園に現れるあの怪しげな男が!? はからずも幸人の正体を知った慈円は、ワケアリ親子と急速に親密になっていくが…。

と、まあ、こんな感じです。
スーアク×坊主。しかも、ガチ特オタのこじらせ童貞。
そこに幸人の息子、真紘が加わっての、ほのぼのアットホームな、童貞がぐるぐるしちゃう物語となっております。
イラストは加東鉄瓶先生。
スーアクさんということで、受けちゃんも、攻めさんも、めちゃめちゃキュートなプリケツが拝めます……!
もう加東先生の描かれる幸人さんがかっこよくて!
アクションシーンもあるので、ぜひぜひご覧いただきたいと思います〜。

お坊様ものは、法悦に続いて2作目です。そして今作では、法悦の瑞生さんもちょっとだけ出てきます。
さっき数えたら3ページくらいかな。
瑞生さんは相変わらず瑞生さんだと思うので、法悦の続きではありませんが、ちょっぴりその後の瑞生さんも読んでやってください。

とにかく楽しく書いた、楽しい話になっていると思います。
にこにこしながら読める話に仕上がっていますので、よろしくお願いいたします〜!
わたしらしい話になっていると思うので、ぜひぜひご予約いただけるとうれしいです。
特典は、協力書店SSペーパー。
コミコミさんではそれにプラスして、イラストカードだと思います。

年末年始のお供にぜひ……!



Fancy dress 「ろくでなし男の躾け方〜美人刑事神渡環希の憂鬱〜」番外編

明日はハロウィンということで、この人たちはどうしているのかな〜、と思って書きました。



【Fancy dress】


 昼食から戻ってくると、本間と桃川、そして綾杉とでなにやら楽しげに話をしている。やけに盛り上がっているようで、大声を上げて笑っていた。
「楽しそうですね」
 神渡が自分の席に戻り、彼らへ向かって声をかける。
「おう、神渡。ちょうど今、おまえの話してたとこ」
「俺の?」
 なにかやらかしただろうか、と神渡が怪訝な顔をしていると桃川が「ハロウィンの仮装の話ですよ」とにへにへ笑っている。
「ハロウィン?」
 ハロウィンと自分とではなにか関係があるだろうか。ますます話がわからない。
「ハロウィンといや仮装だろうが。警備は大変だけど、まあ、仮装って楽しそうだよなと思って。で、盛り上がってたわけ」
 本間が言うと、桃川が続けた。
「それで、みんなが仮装するなら、なにが似合うかって話をしてたんですよ。神渡さんならヴァンパイヤかなって」
「吸血鬼?」
 そうなのか? と神渡が首を傾げた。
 そもそも仮装なんかしたことがないし、そういうものが似合うとも思えないけれど、と「はあ……」と気のない返事をした。
「そうそう。神渡くんくらいイケメンの吸血鬼だと、きっと美女が自分から血を吸ってくれって寄ってくるよ、ってね。まあ、美女だけじゃないと思うけどね。寄ってくるのは」
 綾杉がふふっ、と笑い、神渡は曖昧に相づちを打つ。
「あれ、あまり乗ってこないね。コスプレとか興味ない?」
「そうですね。あんまり。柄じゃないですし。それにいろいろ面倒くさいじゃないですか。衣装とかメイクとか」
「神渡くんって、わりと神経質なとこあるくせに案外面倒くさがりだよね。なんだかマメそうなのに」
「まあ……そうですね」
 仕事などでよけいなところにステータスを振っているせいか、普段の生活ではどちらかというと省エネルギー型かもしれない。掃除と洗濯は気になるからするが、料理はしない。
 趣味はDVD鑑賞と読書。基本的にインドアで、極力体を動かさずにすむものだ。
 というのもいったん手をつけるととことんまで凝ってしまうので、できるだけなにもしないようにしている。
「神渡くん、完璧主義みたいなところあるから、コスプレとかはまると大変そう」
「だからやりませんって」
 呆れながら返すと、綾杉はアハハと大きな声で笑った。桃川に至っては「えー」と不満げな声を出している。
「なんだ〜、神渡さんのヴァンパイヤ見たかったのにい」
「桃川……なんで俺がやる前提になってんだ」
「え、だって楽しそうじゃないです? みんなでやりましょうよ。さっき八剣さんが来ていったんですけど、狼男のコスプレするってノリノリでしたし」
 あの男は……。と、神渡は頭を抱えたくなった。
 家に帰ったら、きっとうざく一緒にやろうと言い出すに決まっている。
「俺……今日残業していこうかな……」
 はあ、と溜息をついていると「タマ!」と大きな声が聞こえた。
 その声を聞いて、くすくす笑っているのは綾杉だ。神渡は綾杉をじろりと睨みつけた。
「綾杉さんが呼んだんじゃないですよね」
 聞くと綾杉は「まさか」と言う。
「あいつ、神渡くんセンサーかなんかついてんじゃないの? あるいはGPS仕込まれてるとか?」
「仕込まれてません」
 あー、と神渡が今度はリアルで頭を抱えるのを見ているのかいないのか、八剣がずかずかとやってきて、ご機嫌で紙袋をよこした。
「ほら」
 渡された紙袋は大きく、神渡は嫌な予感がした。
「あの、八剣さん、これは?」
「開けてみろって」
「嫌な予感がするので開けません。お返しします」
 神渡はそれを開封しようともせず、そのまま八剣に突っ返す。
「おい。開けもしないで返すとかないだろうが」
「開けたら取り返しがつかなくなりそうなので、遠慮します」
 ほだされてはいけない。ここはきっぱり拒絶しないと、後から大変なのは自分のほうだ。
 そう自分に言い聞かせ、神渡は冷たい態度を取った。
「おい、タマ、そりゃねえだろ」
 八剣がむきになるのを神渡は無視する。
「あはは、八剣の負け」
 綾杉が八剣の手から紙袋をひょいと取り上げ、その中身を開けた。
「へえ、やっぱ八剣も考えることは一緒だったんだねえ。美的感覚が八剣と一緒っていうのは、ちょっと不本意だけど」
 そう言って綾杉が取り出したのは、ドラキュラの衣装。
「やっぱり、神渡くんはこれ着ようよ? ドラキュラ伯爵かっこいいよ〜。せっかくこの人ノリノリなんだし」
 はい、と衣装を手渡されたが神渡は受け取る気にはなれない。
「ですよ〜! やりましょうよ!」
 また別の方面でノリのいいのがうるさく騒ぐ。桃川のお祭り好きにも困ったものだ。
「桃川……おまえ今度シメる……」
 神渡が恨みがましい目で桃川を見るが、彼はなんにも感じていないらしい。八剣と一緒になって騒いでいた。
「桃川くんは、黒猫ちゃんの衣装とかいいんじゃない? きっと可愛いよ」
 綾杉まで悪乗りしだす始末で、神渡はドラキュラの衣装を焦点の合わない目でじっと見つめていた。
「わかりました。みんなが着るなら着ます」
 溜息交じりの神渡の声に、皆一斉に振り向く。
「マジで?」
「本当に?」
「やったー!」
 本間まで驚いた顔をしているのを横目に神渡が口を開いた。
「ただし、八剣さんには女装してもらいますね。ヴァンパイヤには美女が必要でしょ?」
 にやりと笑って八剣を見ると、彼はあんぐりと口を開けっぱなしにしていた。
「え、え、マジで」
「なに言ってんですか。そのくらいの心意気見せてくださいよ。女装くらい平気でしょうが」
「うわ……鬼畜。俺が女装して誰が得すんだって。誰も見たかないと思うぞ。ごつい男の女装」
「なんとでも言ってください。こうなりゃ道連れは多いほうがいいですからね。八剣さんはセクシーなドレスの美女、綾杉さんはゾンビ、本間さんはフランケンシュタイン。桃川は黒猫。猫耳に尻尾は絶対つけて。いいですね」
 神渡の言葉に皆が茫然としている。
 しかし知ったことではない。人を引っ張り出すなら、このくらいしてもらわないと。
「おい、タマ……俺が女装ってどうよ」
「ガタガタうるさいですよ。せいぜい色っぽい美女に変身してきてください。楽しみにしていますから。きれいなお姉さんになってきたら、ここ、めいっぱい噛んであげますよ」
 そう言って神渡はウインクしながら八剣の首筋を指さした。


 



J.GARDEN43 ありがとうございました

お友達の作家さんが次々とブログを更新しているのを横目に見て、焦りまくりでようやくPCを立ち上げました。
お庭が終わって、燃え尽きて白い灰になっている状態です。


改めてJガーデンではすてきな時間を過ごさせていただき、ありがとうございました!
お天気もよくて、人出も多かったですね。
会場も賑やかで、いつまでもにこにこ笑顔の方がたくさんいらっしゃいました。
スペースにお立ち寄りくださった方、本をお手に取ってくださった方、お声をかけてくださったり、サインを求めてくださったり、本当にありがとうございました。とてもとても幸せな一日でした。
お手紙や差し入れの数々、ものすごく感激しつつ、ありがたく頂戴いたします。

今回のイベントでは、本当は、10冊超えた記念でもうちょっといろいろと企画したかったのですが、なにしろほとんど手をつけられる時間もなく、ギリギリでノベルティを用意するだけに終わってしまいました。
ノベルティは、SSが読めるQRコードをつけたので、どうぞQRコードからアクセスしてやってくださいね。

ほぼ前日まで仕事の原稿やなんかをしていましたので、お庭の当日は謎のテンションだったかもしれません。
妙にテンション高い人がスペースにいたのですが、お声かけてくださった皆さんがやさしくて、ずっとにこにこしていました。
お手紙もたくさん頂戴して、それからはじめましての方もいらっしゃったり、またデビュー作からの読者さんがはじめてお声かけてくださったり、遠方からいらした方がわざわざ立ち寄ってくださったり、それだけでなくいつも立ち寄ってくださる顔なじみの方々も。
毎回、立ち寄ってくださる方はだいたい名前とお顔は一致しているので、ついつい名前当てクイズしてしまうのですが、すみません。うれしくて名前とお顔覚えてしまうんですよね。
たくさんお話しして、本の感想も直接聞けて、「ああ、小説書いていてよかったな」としみじみ思いました。

アラブも刑事も楽しんでいただいたようで、すごくうれしかったです。
書いている間、とても不安な気持ちでいるので、面白かった、よかった、という一言が本当に心にしみます。
同時にこれからの作品も、そんなふうに声をかけてもらえるように頑張らなくちゃ!と気が引き締まりました。

次のお庭では、いつも隣接でスペースを取るいとぅ家とちょっとした企画も考えています。
古の腐女子を発動したいと思うので、「あ〜、また変なことやってんな」と思っていただけたら幸いです。

イベントは、イベント中だけじゃなくて、その後の打ち上げもわたしは楽しみなんですよね。
気の置けない友人たちと、楽しいお酒と美味しいものを食べて、めいっぱいお喋りして……。
気がついたら、いとぅ家のみんなともそろそろ5年?6年?くらいのお付き合いになりました。
今回の打ち上げは、打ち上げだけにやってきた友人もいて、まあ賑やかでした。
大好きな友達とはしゃいで、本当に楽しかったな。

楽しいイベントが終わったので、これからは気持ちを切り替えて、初稿に向かいます。
そして、12月には次の本が出る予定ですので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!!

イベントが終わったので、クリスマスまでにはいままでいただいたお手紙のお返事を書かせていただこうかと思っています。
気長に待っていていただけますとうれしいです。

【追記】
ノベルティのSSは、しばらくしましたらこちらのブログにもアップします。
クリスマスあたりがいいかな。と思っているのでそのあたりにでも。